営業時間と連絡先
営業時間 | 8:00~16:10 |
---|---|
電話番号 | 054-628-7119(代) |
FAX番号 | 054-629-3784 |
超低温冷蔵庫
建設の主旨
当超低温冷蔵庫は、静岡県・焼津市をはじめとした関係者の皆様方のご理解・ご協力を賜りまして、平成10年度水産物流通加工基盤強化対策事業の採択を受けて建設をした公称4千トン(SF級‐65℃2千トン、F級-40℃2千トン)と平成14年度水産物産地流通加工高度化対策事業の採択を受けて建設をした公称2千トン(SF級‐65℃)を合わせた全体の規模は公称6千トンとなり、第8次漁港整備事業で整備された新港において、先に完成した新屋売場に隣接した冷蔵施設として、水揚げから荷捌・保管・加工・輸送まで一貫した水産物の流通を可能とし、市の基幹産業である水産業の活性化を図るべく建設をいたしました。
このため、特にSF級の設備には、最新鋭マグロ延縄冷凍漁船の魚倉温度に匹敵する-65℃冷蔵室(1千トン4室)と入庫時の低温維持を図るべく冷凍マグロ専用の仕分け荷捌室を設けましたが、新たに整備した-65℃2室については、トロビンナガB1製品の保管にも対応できるよう‐55℃から‐65℃までの温度調整が可能な高容量二元冷凍機を導入いたしました。また、F級の設備には、冷凍カツオ等の保管を目的として‐40℃冷蔵室(2千トン)には移動ラック方式を導入し、さらにプラットホームへの搬入には冷凍カツオ等入庫用の車両傾斜台装置を備えるなど、漁獲物の保管作業の合理化と鮮度保持を可能といたしました。
施設の概要
所在地
静岡県焼津市新屋438-9
施設
1.平成10年度水産物流通加工基盤強化対策事業
建築面積 | 4,197.74㎡ | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
延べ面積 | 4,437.65㎡ | ||||||||||
構造 | 鉄骨造り平屋建て(一部2階建て) | ||||||||||
工事着手 | 平成10年7月24日 | ||||||||||
工事竣工 | 平成11年3月24日 | ||||||||||
収容能力 | 公称4,000トン SF級 ‐65℃(二元冷凍方式)公称1,000トン×2室 F級 ‐40℃(二段冷凍方式)公称2,000トン×1室 |
||||||||||
その他 | 傾斜台(幅3.3m×長さ8.8m)1基 トラックスケール40トン1基 |
||||||||||
請負業者 |
|
2.平成14年度水産物産地流通加工施設高度化対策事業
建築面積 | 2,099.29㎡ | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
延べ面積 | 2,304.33㎡ | ||||||||||||
構造 | 鉄骨造り平屋建て(一部2階建て) | ||||||||||||
工事着手 | 平成14年7月 6 日 | ||||||||||||
工事竣工 | 平成15年3月20日 | ||||||||||||
収容能力 | 公称2,000トン SF級‐65℃(二元冷凍方式)公称1,000トン×2室 | ||||||||||||
請負業者 |
|
特色
-
SF級冷蔵室は、マグロ延縄冷凍船の魚倉温度と同等の-65℃を二元冷凍方式により実現。公称1千トン規模の冷蔵室4部屋を装備し、新たに整備した2部屋については、より幅広い保管需要に対応するため、-55℃から-65℃まで温度調整が可能な高容量二元冷凍装置を導入しました。
-
新たに整備したSF級-65℃冷蔵庫の低温プラットホームは、既存冷蔵庫の低温プラットホームと同様に常温+15℃に設定。既存施設に接続することでスムーズな荷捌き作業を可能とし、搬入する漁獲物の鮮度を保持します。
-
公称2千トンのF級冷蔵室(680パレット収容)は、入出庫作業の省力化のため「移動ラック方式」と併せてコンピューターによるラック管理システムを導入し、キャビンリフトからの遠隔操作により迅速な入出庫作業が可能となりました。
-
冷凍マグロ類の入庫時の鮮度を保持するため、常温を+15℃に保った専用の荷捌室を設置し、広い低温プラットホームへの搬入もスムーズとなり、効率的な荷捌き作業が可能となりました。
外港冷蔵庫
建設の主旨
我が国の海外まき網漁業の動向は、760トン型の大型海外まき網漁船への代船建造が進められておりますが、当組合ではこの大型化に対応するため、焼津港外港地区において、行政のご尽力を賜り、外港西岸壁のマイナス9メートルへの増進工事に加え、第6バース荷捌所(平成22年3月竣工)及び高度衛生管理基本計画に基づく第5バース荷捌所(平成30年3月竣工)並びに関連施設の整備を行いました。一方、これに伴い冷蔵庫施設につきましても老朽化した第四冷蔵庫の代替施設に検討をして参りましたが、今般、「平成30年度水産流通基盤整備事業」の採択を受けて、待望の新外港冷蔵庫が完成いたしました。
この外港冷蔵庫は、収容能力が公称3,000トンで、冷蔵庫内を2,000トンと1,000トンの二部屋に区切り、設定温度は、PSキハダ類の入庫等を想定して-40℃から-50℃まで調整可能な仕様と致しました。また、第5バース荷捌所及び第6バース荷捌所に隣接して建設したことに加え、スライド式コンベヤーを導入することにより、漁獲物の効率的な搬出作業が可能となるなど利便性の向上が期待されます。
この外港冷蔵庫の完成により、外港地区の一連の衛生管理型施設と共にその機能を十分に発揮することで、将来にわたり安全・安心な天然水産物の流通拠点として当地焼津市の基幹産業である漁業・水産業の活性化に貢献して参りたいと存じます。
今後におきましては、既存の超低温冷蔵庫とあわせて、組合員をはじめ利用者の皆様方からの寄託物の品質保持に万全を期すと共に、全国有数の産地市場としての使命を果たすべく、水際にある冷蔵庫の優位性を最大限にPRする中で、更なる水揚集荷に向けて全精力を傾注して参る所存でありますので、関係の皆様方のより一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
施設の概要
所在地
静岡県焼津市中港6丁目1225
施設
1.平成30年度水産物流通基盤整備事業
敷地面積 | 6,678.74㎡ | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
建築面積 | 4,413.56㎡ | ||||||||||||||||||
延床面積 | 4,799.16㎡ | ||||||||||||||||||
構造 | 鉄骨造平屋建(2階建) | ||||||||||||||||||
工事着手 | 平成30年12月18日 | ||||||||||||||||||
工事竣工 | 令和元年12月24日 | ||||||||||||||||||
収容能力 | 公称3,000トン 公称2000トン×1室、公称1000トン×1室 SF級 -40℃~-50℃(二段圧縮方式 アンモニア/CO2) |
||||||||||||||||||
その他 | スライド式コンベヤー1基、台秤3トン型1基、 バッテリーフォークリフト3台(キャビン型2台、カウンター型1台) ボックスパレット下開きタイプ300k型 1,200函 |
||||||||||||||||||
請負業者 |
|
特色
-
冷凍機を3基備え、冷凍方式は、アンモニアとCO2の二段圧縮方式で、冷凍室内温度を-40℃~-50℃に調整することが出来ます。自然冷媒を使用することで環境に配慮しました。
-
この冷蔵庫の収容能力は、公称2000トン1室、公称1000トン1室の合計公称3000トン2室からなります。
LED証明やバッテリーフォークリフトを導入し衛生管理と省エネを実現しました。 -
スライド式コンベヤーを設置して寄託物をトラックへ搬出する際の作業効率を上げました。
-
低温のプラットホーム内は安定した空調を維持(室温10℃)することにより、寄託物の品質を守ります。
-
冷蔵庫入出庫口周辺は柱の無い大屋根で覆い、トラック等の動線の確保と積み込まれた冷凍魚を日差しや雨から守ります。
-
入出庫口には、従来のオーバースライダーとは別にクイックセイバーを設置し開閉スピードが速いことで異物の混入などを防ぎ、同時に安定した空調の維持を両立させました。
-
冷凍室内の出入口付近に滑り止めを設置し、フォークリフトでの入出庫の際の安全面に配慮しました。
-
鮪類の出庫口には、合成樹脂製の板台を採用し、衛生面に配慮するとともに輸出にも対応する仕様としました。
-
令和4年3月29日、EU(欧州連合)向けの輸出に必要な衛生基準を満たす水産食品取扱施設として認定されました。