Q&A

漁業について

上り鰹や初鰹は焼津で水揚げされますか

どちらも焼津ではほとんど水揚げされません。

沿岸漁船や近海漁船は、季節に伴って日本列島各地に近づいた鰹を「上り鰹」と称して漁獲していて、特にその年最初に獲れた鰹は「初鰹」と呼ばれるなど、鰹は各地域に季節を告げるものとして、生の状態で水揚げされて、漁獲からそれほど日の経たないうちに店頭に並べられます。

一方、遠洋漁船は、船で何日もかかる遠い海域で、一年中、鰹の群れを追って漁をしていて、漁獲直後に船上で凍結保存された鰹は、出港から40~50日ほどして港に戻ると、そのまま大型冷蔵施設に保管されます。
そうして季節の影響を抑えて安定的に供給される鰹は、順次、工場の生産計画に従って加工(節・タタキ・缶詰・鰹節など)されています。

焼津魚市場に水揚げされる鰹は、ほぼ100%が遠洋漁船による冷凍鰹です。

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遠洋漁業は、どのあたりまで魚を獲りに行きますか。

焼津漁港に入港する遠洋漁船の主な漁場は次の通りです。

こちらから、かつお・まぐろの漁場を地図で確認できます。

ミナミマグロ アフリカ大陸南のケープタウン沖、南インド、オーストラリア大陸の南、タスマニアの沖、ニュージーランド沖など。
ケープ沖までは35日、南インドまでは21日くらいかかります。
メバチマグロ
キハダマグロ
ラスパルマス・アンゴラ・ソマリアの沖、ジャワ沖、サンゴ海、西経、北沖、中南、マーシャルなど。
カツオ
ビンナガ
東沖、北沖、中南、マーシャル、ミクロネシアなど。

 

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焼津漁港の漁船は、どのような方法で魚を獲っていますか。

こちらのページから遠洋漁船の漁法を図でご覧頂けます。

遠洋マグロ 『はえなわ』によって獲ります。獲ったマグロは急速凍結(-60℃)し、超低温の魚艙(ぎょそう:-50℃~-60℃)の中へ入れて保存します。
乗組員は20~22名です。
遠洋カツオ
(一本釣漁船)
一本釣りは、散水を行いながら『生きたイワシ』をカツオの群れへ撒き、疑餌鉤(ぎじばり:餌に似せて羽毛をつけた釣針)により竿で釣り上げます。
釣り上げたカツオは、魚艙内の-20℃前後に冷やしたブライン液(塩を海水で溶かした液)へ漬けて凍結し、凍結後は-40℃~-50℃の魚艙で保存します。
乗組員は25~30名です。
遠洋カツオ
(海外旋網漁船)
網を用いて魚群を囲み、網を絞って獲る漁法で、南太平洋が主な漁場です。獲ったカツオは一本釣り漁船と同じ方法で保存します。
乗組員は20名くらいです。
沿岸漁業 シラス船曳網(ふなびきあみ)漁業、タチウオなどを釣る一本釣漁業、ヒラメ・イセエビなどを獲る刺網(さしあみ)漁業、玉縄(たまなわ)、曳縄(ひきなわ)漁業などがあります。
一晩または日帰りの漁で、3~8トン程度の小型の船を用います。

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200海里とは何ですか。

200海里(かいり)とは、正式には排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)といい、国際海洋法条約に基づいて設定されます。
自分の国の海岸線から200海里(約370km・1海里は1、852m)までの海は自分の国のものであるから、他の国の人達がその中で勝手に魚や鉱物資源などを獲ってはいけないということです。
他の国の200海里内で魚を獲る場合には、その国の許可が必要となりますが、それぞれの国によっていろいろな条件が付けられています。その条件とは、入漁料(お金を払うこと)の金額や、獲る魚の種類とか数量の制限、あるいは操業する船の隻数とか場所の制限などがあります。
現在では海に面した世界の各国が200海里を設定しています。

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焼津漁港では、遠洋、沖合、沿岸、養殖など、どの漁業が盛んですか。

焼津漁港は主に遠洋漁業です。水揚げ全体のほぼ100%が遠洋漁船による冷凍魚の水揚げとなっています。
残りが近海・沿岸などの水揚げで、養殖は行っていません。
詳しい内容は水揚高統計をご覧下さい。

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魚はどのようにして冷凍にするのですか

遠洋漁船では獲った魚は全て船で冷凍して港に持ち帰ります。
魚の冷凍方法は魚の獲り方(漁法)や獲った魚の用途(お刺身で売るか、缶詰等の加工用になるか)によって違います。

超低温冷凍
漁法 遠洋まぐろ延縄漁船(ミナミマグロなど)
冷凍法 獲ったマグロ類のエラや内臓をきれいに取り出して脱血・洗浄をしてから、一本一本マイナス60℃くらいの漁船の超低温冷蔵室で急速冷凍。
超低温のため、長期航海をしても鮮度が抜群に保たれる。
用途 刺身や寿司など生食用
ブライン凍結
漁法 遠洋かつお一本釣り漁船(カツオ、ビンナガマグロ)、海外まき網漁船(カツオなど)
冷凍法 魚艙(ぎょそう)にマイナス20℃くらいのブライン溶液(濃い塩水)を作り、そこに獲ったカツオやビンナガマグロを入れて急速凍結します。投入後1分くらいでカチカチになり、その後、8時間くらいかけて凍結してから魚艙内のブライン溶液を抜き、今度はマイナス40℃くらいの超低温環境に変えて鮮度を保ちます。
大量の魚の体温でブライン溶液の温度が上昇して冷凍ムラが生じるため生食用には向かないが、コストが安いので加工用に適している。
用途 鰹節や缶詰など加工用
B1凍結
漁法 遠洋かつお一本釣り漁船(カツオ、ビンナガマグロ)
冷凍法 基本はブライン凍結と同じだが、温度管理を徹底して高鮮度を維持したBrine(ブライン)凍結1級品。凍結後はマイナス50℃くらいの魚艙に保管。
獲った魚や市場の需要を見ながらブライン凍結と使い分ける。
用途 タタキや刺身など生食用
PS凍結
漁法 海外まき網漁船(カツオ、キハダマグロなど)
冷凍法 カツオやキハダマグロの最初のころに獲った鮮度の良いものをすぐにブライン凍結して、その後、超低温保冷をする。P=Purse seine:巾着網、S=Special:特別
獲った魚や市場の需要を見ながらブライン凍結と使い分ける。
用途 タタキや刺身など生食用

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魚市場について

焼津漁港での水揚高はどのくらいですか。

近年は概ね数量が15万トン(かつお10万トン、残りがまぐろ・びんなが・かじき。その他の魚種は1%。)、金額で400億円(かつおと、まぐろ・びんなが・かじきで半々、その他の魚種1%)位の水揚げとなっています。

詳しくは統計資料をご覧下さい。

1年間の水揚高を見る

月次統計(毎月末の水揚高を見る)

年次統計(昭和27年から現在までの水揚高等を詳しく調べる)

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焼津漁港では1年間に何隻ぐらいの漁船が水揚げをしますか

水揚げのために入港する大型漁船の隻数は、1年間に延べ約400隻(沿岸漁船は除く)です。
また、半分以上は県外に船籍を持つ漁船となっています。

漁船には『3トンくらいの沿岸漁船から760トンくらいの大型漁船』までいろいろあります。

昨年の入港隻数はこちら

入港船の詳細は水揚高統計に掲載してあります。過去からの推移については、水揚高統計の年度を追ってお調べ下さい。

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焼津漁港で水揚げされる主な魚は何ですか。

焼津漁港で主に水揚げされる魚は下記になります。最も多く水揚げされる魚はカツオです。(水揚高についてはこちら

写真は生の状態ですが、水揚げされる魚は、ほぼ全量が船上凍結された冷凍魚の状態です。

  • ミナミマグロ
  • カツオ
  • クロマグロ
  • マカジキ
  • メバチ
  • メカジキ
  • キハダ
  • バショウ
  • ビンナガ

画像提供:独立行政法人 水産総合研究センター 遠洋水産研究所

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1日に焼津漁港で水揚げされる数量はどのくらいですか。

近年は水揚量が年間約15万トン・市場が開いている日が年間277日前後ですので、平均すると1日約541トンになります。

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焼津の水揚げは日本一ですか?

「日本有数」だとは思いますが、「日本一」かどうかは把握していません。
水揚げ日本一かどうかを調べるためには、全国の全ての港について、水揚げの情報を集めて比べなければなりませんが、とても大変ですので焼津漁協では調べていないからです。

ただ、当サイトで公表している組合の「水揚高統計」にも掲載している通り、時事通信社さんの調べによれば、焼津漁港の水揚げは、金額2位・数量2位(1位はそれぞれ違う港)という状態のようです。

また、水産庁の統計資料「漁港構成の概要」にも数量・金額のランキングが掲載されています。

注1)隣の静岡市にある清水港も鮪の水揚げが相当大きい港ですが、清水港は水産庁の管轄する「漁港(漁業の根拠地)」ではなく、国土交通省の管轄する「港湾(交通の要所)」のため、上述した水産庁の統計には含まれていません。

注2)焼津漁港は「焼津地区(焼津漁協)」と隣接する「小川地区(小川漁協)」に分かれていますが、水産庁の統計では2地区を合算した漁港単位の数字で比較されています。

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働いている人の人数は、何人ですか。

1隻の冷凍漁船の水揚げに、だいたい20~30人くらいの人が働いています。

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港で働いている人は、どんな仕事をしていますか。

魚を船から陸に揚げる作業(水揚作業)や魚を魚種や大きさ別に選別する人、その魚をセリや入札で売る人、その魚を買う人(買受人)、水揚げの終わった魚をトラックで運ぶ人など、いろいろな仕事をする人が働いています。

動画で水揚作業の様子を見る

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焼津魚市場では、どのようなことをしていますか。

焼津魚市場ではクレーン車、フォークリフト、ベルトコンベヤーを用いて、漁船から魚を水揚げしています。
水揚げされた魚は、魚市場の職員によって『選別(せんべつ)・採貫(さいかん)』がされてから、この市場に参加している買受人との間で、『せり売り・入札(にゅうさつ)・相対(あいたい)・一船売り(いっせんうり)』などの方法により取引が行われ、生食用・加工用として焼津の他に県内・県外へと出荷されていきます。
現在では、高速道路網が完備されているので、トラックによる輸送が主流となっています。

『選別』とは、魚の種類・大きさ(重さ)・キズの有無などにより選り分けること。
『採貫』とは、魚の重さを計ること。

市場の施設を見る

水揚げの様子を動画で見る

クレーン車などの台数や、市場全体の広さはこちら

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取材・見学について

市場内を観光して魚の購入や食事ができますか?

申し訳ありませんが、小売は行っておりませんし、市場内に食堂もございません。

当焼津魚市場は、筑地市場さんのような消費地市場とは対極的な産地市場で、大型漁船から水揚げされる少品種・大量の冷凍魚をライン作業で選別し続けている、いわば工場のような市場ですので、観光の方にご満足頂けるような施設にはなっておりません。
衛生の維持のため、また、フォークリフトの走行や重量物の落下等の危険があるため、無断で市場内に立ち入らないよう、お願い致します。

質問者さんのイメージに恐らく最も近いのは「焼津さかなセンタ-」さんと思われますので、そちらへ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

・焼津さかなセンター http://www.sakana-center.com/

また、さかなセンターさんには出店していませんが、焼津漁協の直販店(㈱ヤイヅツナコープ)も市場の近くで営業していますので、よろしければお立ち寄り下さい。

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見学したい

学習目的(社会見学、自由研究など)のお子様を主対象として、水揚げの見学を受け入れています。

対応日 平日のみ(月~金)
時間 午前8~10時頃、午後1時頃~

所要時間:約30分~1時間程度(人数による)

内容 ・遠洋漁船(冷凍鰹・鮪)の水揚げの見学及び質疑応答

・水揚げが無い日は、ビデオ鑑賞等での対応となります。
(水揚げの有無は数日前までわかりません。)

冷蔵庫の見学は実施していません。

・漁師さんのインタビューは行っておりません。質疑応答は随行職員が受け答えを致します。

対象者 小学生以上(保護者同伴のこと)
予約 要(電話でご相談下さい。)

水揚げ現場付近はフォークリフトの走行や重量物の落下等の危険があるため、必ず職員が見学者に付きそうこととしておりますが、対応人員の関係上、また、施設の限界から、見学は1日1組までとしています。現状、社会科見学の小学生を中心に、学習目的の方で受入可能な限界に達していますので、恐れ入りますが観光目的の方につきましてはご遠慮願います。

*焼津魚市場(焼津漁協)は、「焼津さかなセンター」さんや「協同組合 焼津水産加工センター」さんではありません。お問い合わせ先や場所が全く違いますので、お間違えのないようにご注意下さい。

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撮影/取材をしたい

マスコミ等の撮影・取材はお受けしておりません。

企画書等で企画内容・人員などを総合的に判断し、お受けすることもありますが、その場合、事前に船主(荷主)の承諾を得て頂いた上で、別途、当組合の荷揚げ作業等の撮影許可を取って頂く必要があります。撮影場所によっては、静岡県の許可が必要な場合もあります。

許可が出た場合であっても、衛生管理上、原則、荷捌所内・船内等への立ち入りは認められませんので、許可エリア以外での撮影等をしないことを厳守して頂かなければなりません。

(報道用腕章、ヘルメット、長靴等は持参の上、着用は必須でお願い致します。)

また、職員の出演やインタビューはお受けできません。

水揚げに関わる詳細(水揚げ金額、水揚げ数量等)は当サイトにて公表している水揚統計資料などをご覧頂き、電話等でのお問い合わせはご遠慮下さい。なお、掲載以外の情報につきましては回答致しかねますので、あらかじめご了承下さい。

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その他

水産加工品や流通について教えて欲しい

流通については「主な流通経路」をご覧下さい。また、毎年発刊している「水揚高統計」にもアンケートによる流通調査の結果が掲載されています。

古い水揚高統計には、鉄道輸送時代の流通経路が掲載されていたりします。(初出昭和31年版)

魚市場で取引された魚が加工業者さんに引き渡された後どうなるかは、詳しく把握していませんが、一般的には、まぐろ漁船で獲られた鮪であれば刺身(冷凍ブロックやサク)に加工され、鰹については、一本釣り漁船で釣られたものは主にタタキや刺身、まき網漁船で獲られたものは主に鰹節や缶詰に加工されています。

詳しくは各水産加工団体さんへお尋ね下さい。

(順不同、敬称略)

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漁船員の募集はありますか?

遠洋かつお・まぐろ漁船につきましては、船員紹介所(焼津船員労務協議会)さんへご相談下さい。
なお、未経験の方は、紹介できる先が無い状況となっておりますので、あらかじめご承知おき下さい。

また、小船で沿岸漁業を営みたい方につきましては、当組合総務部指導課までご相談下さい。

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過去の組合発刊物が欲しい。

過去の組合発刊物につきましては、各リンク先からダウンロードできます。

*取扱高対比表を除き、外部サイト(https://drive.google.com)にアップロードされています。
繋がらない場合はブラウザやセキュリティソフトの設定をご確認下さい。

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漁業協同組合ってどんなところですか。

漁業協同組合(漁協)とは、漁業者の出資(お金を出すこと)によって組織された団体で、漁業者(組合員)は協同して経済活動を行うことで生産能率を上げて組合員の経済的・社会的地位を高めることを目的としております。
組合員のために事業(信用・販売・購買・冷凍・利用など)を行っており、地域に住む漁業者で組織する『地区別組合』と、カツオ・マグロなど特定の漁業を経営する人だけで組織する『業種別組合』とがあります。
(焼津漁業協同組合は『地区別組合』に該当します。)

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