倫理規範

Ⅰ.基本方針

焼津漁業協同組合(以下「組合」という。)は、漁業者の協同組織である漁協系統の団体(以下、JFグループという。)として、組合員等と協同して水産業・漁業の振興を図るための各種事業を実施し、このことを通じて漁業者の経済的社会的地位を高めていくという基本的使命を有するとともに、海の環境保全や国民に対して安全・安心な水産物を提供するという大きな社会的責任を負っています。

昨今、規制緩和や自由競争原理が一層浸透し、国内外における社会経済情勢や産業構造が大きく変化するなかで、企業は自己責任原則のもと、経営のあり方そのものを問い直されており、優れた経営判断により効率的経営を展開していくため、企業倫理の確立や遵法経営のためのコンプライアンス態勢の整備・強化が広く社会から求められています。

このような情勢の中で、組合は事業遂行上、広く社会を構成する一員としても徹底した自己規律・自助努力が要請され、法令等の遵守をはじめとする社会的規範に則った責任ある行動が求められています。

これらを踏まえ、組合自身が大きな環境の変化に常に適切に対応し、今後ともより一層内外の負託に応えて基本的使命と社会的責任を果たしていくため、ここに倫理規範を定め、健全な業務運営を通じて揺るぎない信頼の確立に努めるものです。

  1. 私たちは、JFグループの一員として誠実に事業活動に取り組みます。
  2. 私たちは、有用・有益な商品・サービスの提供に努めます。
  3. 私たちは、高い倫理観と責任感を持って行動します。また、反社会的勢力や団体からの不当な要求には応じません。
  4. 私たちは、あらゆる法令やルールを遵守します。
  5. 私たちは、開かれた組織風土の構築に努めます。
  6. 私たちは、お互いを尊重し、働きがいのある職場づくりに取り組みます。
  7. 私たちは、環境問題の重要性を認識し、環境の保全・保護活動に取り組みます。

倫理規範及びその精神の遵守については、全ての役員・従業員がその意義を理解して実践していけるよう、組合長以下経営層が強いリーダーシップを発揮し、自ら率先垂範することが重要です。

万一、この倫理規範の内容に反するような事態が発生した場合には、組合長自らが問題解決にあたり、原因究明・再発防止に努めるとともに、権限と責任を明確にしたうえで、自らも含めて厳正に対処します。

Ⅱ.役員・従業員の行動規範

1.私たちは、JFグループの一員として誠実に事業活動に取り組みます。
  1. 各種事業活動を通じて漁業者を支援し、JFグループと水産業・漁業の発展に貢献します。
  2. 浜の多様なニーズに的確・迅速に対応します。
  3. 国民に対する水産物の安定供給と消費拡大に取り組みます。
2.私たちは、有用・有益な商品・サービスの提供に努めます。
  1. 安全で優れた品質の製品とサービスの提供に努め、漁業者・JFグループの期待と信頼に応えます。
  2. 安全・安心な水産物を提供し、消費者・取引先の信頼に応えます。
  3. 苦情やクレームに対しては、迅速・適切な対応を行います。
  4. 水産業・漁業について、広く国民の理解を得られるよう広報活動に取組みます。
3.私たちは、高い倫理観と責任感を持って行動します。また、反社会的勢力や団体からの不当な要求には応じません。
  1. 職務上の立場を利用して私的な利益の追求、特定の取引先等への利益誘導となるような行為はしません。
  2. 接待や贈答品の授受については、一切行いません。
  3. 組合の備品や情報システム等は、業務以外の目的に使用しません。
  4. 飲酒運転などの反社会的行為はしません。
  5. 社会的秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力・団体に対しては、利益、便宜の供与は一切行いません。
4.私たちは、あらゆる法令やルールを遵守します。
  1. 水産業協同組合法その他の関係法令を遵守し、公正・健全に業務を運営します。
  2. 定款・諸規程・会計原則等に従い、適正に職務を遂行します。
  3. 個人情報や機密情報は厳重に取り扱い、漏洩や目的外使用をしません。
  4. 他者の所有する知的財産を尊重し、不正な使用は行いません。また、組合の所有する知的財産権は適切に管理・保管し、有効に活用します。
5.私たちは、開かれた組織風土の構築に努めます。
  1. 広くJFグループ内外と積極的にコミュニケーションを図り、開かれた組織風土を作ります。
  2. 組合員に対し、組合の財務内容や事業活動状況などの経営情報を適時・適切に開示し、経営の透明性の確保に努めます。
6.私たちは、お互いを尊重し、働きがいのある職場づくりに取り組みます。
  1. 人権を尊重し、人種、国籍、宗教、信条、地位、性別、年齢、身体的障害などによる差別や嫌がらせを行いません。
  2. セクシャルハラスメントやパワーハラスメントなど、個人の尊厳を損なう言動をしません。
  3. 職場の規律を守り、お互いを大切なパートナーとして相互理解に努め、風通しの良い活力ある職場をつくります。
  4. 資質の向上と高い専門知識を習得し、一人ひとりが自らの能力を最大限に発揮するよう努めます。
  5. 健康の大切さを自覚し、自ら健康の維持・管理に努めます。
7.私たちは、環境問題の重要性を認識し、環境の保全・保護活動に取り組みます。