新屋売場
建設の主旨
当新屋売場は、静岡県・焼津市をはじめとした関係者の皆様方のご支援・ご協力を賜りまして、平成12年度水産物流通加工基盤強化対策事業(低コスト流通加工型施設整備事業)の採択を受けて、第8次漁港整備計画で完成した新港新屋西岸壁に大型一本釣冷凍漁船等の水揚げが可能な荷捌施設を整備し、既設の超低温冷蔵庫とともに水揚げから荷捌・保管・加工まで水産物の流通を強化して、市の基幹産業である漁業・水産業の活性化を図るべく建設を致しました。このため、荷捌所の建設にあたりましては、船内漁獲物を荷捌所内にスムーズに搬入して合理的な選別作業ができるよう最新型自動選別機を設置するとともに、食品衛生管理体制を図るべく荷捌所床面の嵩上げ・車両の進入の制限・外部からの汚染を防ぐ腰壁さらには作業員等の出入り口には手足洗い場を設置するなど食品の安全性の向上と作業の合理化に配慮致しました。
施設の概要
設置場所
静岡県焼津市新屋438番地10
施設
1.建築面積9,289.88㎡
2.延べ面積 | 10,066.58㎡ | ||||||||||
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3.構造 | (1)荷捌棟: 鉄骨造り平屋建て・一部2階建て(監視通路) (2)管理棟: 鉄骨造り2階建て |
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4.工事着手 | 平成12年7月8日 | ||||||||||
5.工事完成 | 平成13年3月27日 | ||||||||||
6.その他 | ・トラックスケール50トン用1基 ・受ホッパー、大型魚自動選別機、搬送用コンベヤー |
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7.請負業者 |
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特色
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各荷捌所の周囲に設けた腰壁は外部からの汚染の侵入を防ぎ、漁獲物の食品安全性の向上を図ります。更に現在は外港売場と同様の防鳥ネットを追加設置してあります。
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各荷捌所の作業員等の出入り口には手洗い場を設け、衛生的な管理体制のもとで漁獲物の選別を行います。
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新屋4号売り場に設けられた監視通路からは、選別作業の状況が一望できます。
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船内から降ろされた漁獲物を選別ラインに載せる新開発の受ホッパーと最新型の大型魚自動選別機等の導入により作業効率は大幅にアップしました。
外港売場
海外旋網(まきあみ)漁船の水揚げを専門に取り扱う荷捌所であり、施設の規模は、昭和53年に建設した第1・第2バースの1,890㎡、平成21年に建設した第6バースの3,216㎡、平成30年に建設した第5バースの3,015㎡およびパレット置き場の1,316㎡より構成され、総面積は9,437㎡となっている。
また、荷捌設備には、2連式自動選別機を3台整備するなどして効率的な水揚げ作業を実現し、3隻同時に水揚げを行うことが可能となっている。
特に、県が岸壁を-7mから-9mに増深する大水深岸壁整備を行ったことに合わせて建設された第6バース及び第5バースでは、760トン型漁船に対応。
船内漁獲物を荷捌所内にスムーズに搬入して合理的な選別作業ができるよう最新型自動選別機を設置するとともに、食品衛生管理体制を図るべく荷捌所床面の嵩上げ・車両の進入の制限・外部からの汚染を防ぐ腰壁や防鳥ネットさらには作業員等の出入り口には手足洗い場を設置するなど食品の安全性の向上と作業の合理化に配慮致しました。
施設の概要
設置場所
静岡県焼津市中港6丁目1226
特色(第5・第6バース)
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各荷捌所の周囲に設けた腰壁は外部からの汚染の侵入を防ぎ、漁獲物の食品安全性の向上を図ります。
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各荷捌所の作業員等の出入り口には手洗い場を設け、衛生的な管理体制のもとで漁獲物の選別を行います。
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荷捌所の周囲は大屋根で覆われており、トラックに積み込まれた漁獲物を日差しや雨から守ります。また、鳥対策として、天井をフラットにして照明を埋め込み式としました。
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底面はフォークリフトが滑りにくい処理がなされております。
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荷捌所内への鳥の侵入を防止するため、防鳥ネットを全周に張り巡らせてあります。
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第5バースと第6バースの間にパレット置き場を新設。大量のパレット(冷凍魚が1トンほど入る鉄籠)を雨や日差しから守ります。
解凍売場・鮮魚売場
建設の主旨
当解凍売場・鮮魚売場は、静岡県、焼津市をはじめとした関係者の皆様方のご理解・ご協力を賜りまして、平成16年度水産物産地流通加工施設高度化対策事業の採択を受け、マグロを主体とした解凍物と沿岸漁船及び陸送により搬入される生鮮魚介類等を取扱う売場として建設をいたしました。 当該売場の完成により、これまで分散化していた当組合の魚市場機能は、全面的に新焼津漁港に移転し集中することになりますので、今後は、既設の一本釣冷凍漁船の水揚施設である新屋売場とともに、より効率的で効果的な市場運営を図ることができることとなりました。 また、当該売場は、主に生鮮魚介類を取扱うことから、より高度な鮮度保持と衛生管理を図るため売場全体を外壁で囲う密閉型とし、空調設備により売場内部を常温+15℃で保つ構造としました。 さらに、売場構内への汚染防止施設の設置や駿河湾深層水を利用した冷却殺菌海水を採用するなど、先進的な設備等の導入により水産物の高品質化を実現し、新港における水産物流通拠点として地場水産業の活性化に寄与できるものと確信をしております。
施設の概要
設置場所
静岡県焼津市城之腰269-11
施設
1.建築面積 | 1,870.07㎡ | ||||||||||||
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2.延べ面積 | 1,906.32㎡(解凍売場544.80㎡、鮮魚場908.00㎡、諸室・庇等453.52㎡) | ||||||||||||
3.構造 | 鉄骨造り平屋建て(一部2階建て) | ||||||||||||
4.工事着手 | 平成16年7月31日 | ||||||||||||
5.工事完成 | 平成17年3月22日 | ||||||||||||
6.請負業者 |
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特色
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密閉された売場構内は、空調設備により常温+15℃で保たれ、季節や天候に左右されることなく、取扱われる冷凍マグロや生鮮魚介類などの水産物の高度な鮮度保持が可能となりました。
また、解凍売場と鮮魚売場には、それぞれ売場構内と隔離された監視通路を設けましたので、荷捌作業を一望することができます。 -
活魚槽及び洗浄等に使用される水は、電解防汚殺菌装置により殺菌されたのち、駿河湾深層水を利用して冷却し、圧送ポンプにてそれぞれの売場に供給します。
また、外部からの汚染を防止するため、関係者の売場構内への出入口には手洗い場やエアーカーテンを整備し、さらに、水産物の搬入口には、構内の汚染防止と温度保持等も考慮して、断熱オーバースライダーを採用しました。